「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」を読んで、初めて糖尿病についてのイメージをつかむことができました。何年も前から糖尿病とつき合っており、知識としては理解していたのですが、自己管理をしていく場合などそれだけでは不十分です。
例えば、「高血糖の状態が続くと、合併症を誘発する恐れがある」という知識があっても、それを避けようとする患者の意識は必ずしも高まらないのです。
本書では高血糖と体への弊害について以下の記述がありました。
「血糖値が200mg/dlを超えると血管内皮に傷害が起こり、特に230を超えると即座に血管内皮の傷害が増加するといわれています。そのため、血糖値が200を超える時間が長いほど、血管性の合併症の危険は高まり、心筋梗塞などが起こりやすくなるということになるのです。」
これを読んだとき、毎食摂る糖質が血糖値を上昇させ、体中の血管を傷つけていることを知りました。私は糖分が紙やすりのように作用して血管を傷つけているというイメージをもちました。糖尿病では「主治医は患者自身」といわれるように、患者のモチベーションがこの病気を克服する重要な要素なのです。
また、薬についてはこのような記述がみられました。
「糖尿病の場合、すい臓のβ細胞は疲れており、インスリンが出にくくなっています。その疲れたすい臓に無理やりインスリンを出させるのが、経口血糖降下剤です。要するに、これはただでさて疲弊しているすい臓を、薬でムチ打っているようなものです。これではますますすい臓を弱らせてしまいますから、糖尿病の根本的な治療とはいいがたいと思うのです。」
毎日、何気なく飲んでいる薬が、大切な臓器であるすい臓にムチ打っているというイメージは強烈でした。さらに、驚くべき事実を知らされ、唖然となりました。
「このような経口血糖降下剤を使用していると、すい臓の機能はもっと弱っていきますから、そのうちに薬の効き目がなくなってきます。高雄病院でも、従来の糖尿病食を実施しながらオイグルコンを何年も飲み続け、その間はなんとか糖尿病のコントロールは良好だったのに、ある時点から急にコントロールが悪化してきたという患者さんを多く診てきました。」
このまま薬を飲んでいたら大変なことになるというモチベーションを得たのです。病気に対して正しいイメージをつかみ、無理せず病気に立ち向かっていくことが大切だと思います。
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